倫理綱領 Code of Ethics

【倫理綱領】

私たち、共同養育サポーターは子どもたちそれぞれに応じた面会交流を継続することにより、両親がそれぞれ子どもの養育に関わり、共同養育へとアシストしていく役割を担っています。
そのために、面会交流支援を実施するうえで最も大切な面会交流支援者としての倫理綱領を提言いたします。 

★面会交流支援者倫理綱領 すべての子どもは、親や身近な人達からの豊かな愛情のなかで心身ともに健やかに育てられ、自ら伸びていく無限の可能性を持っています。 私たちは、離婚や何らかの事情で離れて暮らすことになった親子が少しでも交流をしていくことで親子の信頼関係を深め、子どもが心身ともに成⻑していくための支援をしていくことに責任と誇りをもち、自らの人間性と専門性の向上に努め、一人ひとりの子どもを心から尊重し、次のことを行います。
・私たちは、子どもが離れて暮らす⽗親⼜は⺟親に会えたという経験ができるように支援します。
・私たちは、子どもの表情や仕草から子どもの内面を理解し、子どもにあった(また、子どもにとって有益な)面会交流を提案します。
・私たちは、親や身近な大人が子育てに関わっていく社会をつくります。
 (子どもの最善の利益の尊重)
1.私たちは、一人ひとりの子どもの最善の利益を第一に考え、楽しい親子の交流を通して、親子の信頼関係や愛着関係の形成に寄与するため、積極的に努めます。 
2.子どもの安心・安全を最大限配慮して面会交流を行います。特に DV 関連による離婚などの場合は、子どもの安心・安全を考慮し、面会交流を行わないという判断も必要と考えます。
(子どもの情緒の安定と面会交流の継続) 
3.私たちは、子どもが両親の葛藤にはさまれた状態により、言葉や態度で表す様々な感情を理解し、受け止めていきながら、面会交流の日程調整や実施をしていくことで、面会交流が子どもの負担にならないようにします。  
子どもの負担を考え状況によっては、面会途中であっても一時中断などの対処も必要と考えます。
また、子どもの年齢や発達に合わせた面会交流の日程及び実施の方法を両親とともに考え、面会交流が子どもの生活の一部となり子どもにとって有益なものとなるように継続させていきます。 
(保護者との協力)
4.私たちは、子どもと両親のおかれた状況や意向を受け止め、両親とより良い協力関係を築きながら、子どもの育ちや子育てを支えます。 
(プライバシーの保護) 
5.私たちは、一人ひとりのプライバシーを保護するため、面会交流支援等を通して知り得た個人の情報や秘密を守ります。 
 (チームワークと自己評価)
6.私たちは、支援活動におけるチームワークや、関係する他の専門機関との連携を大切にします。
 また、自らの行う面会交流支援について、常に子どもの視点に立って自己評価を行い、面会交流支援の質の向上を図ります。 
(支援者の中立性) 
7.私たちは、両親の紛争に介入せず、片親一方のみの思いや考えを聞くのではなく、子どもの心を一番に大切にし、子どもの立場と視点に立ち、公正、誠実に面会交流支援をしていきます。 
(全国の面会交流支援) 
8.私たちは、全国の面会交流団体、その他の支援団体、専門機関、並びに公共機関等と関係を深め、そのネットワークを構築し、安全で安心した面会交流が実現できる環境づくりに努めます。
 (専門職としての責務)
9.私たちは、研修や自己研鑽を通して、常に自らの人間性と専門性の向上に努め、専門家としての責務を果たします。